ポジティブ心理学は幸福度の低い日本人が知るべき学問です

ポジティブ心理学は幸福度の低い日本人が知るべき学問です

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ポジティブ心理学(ポジティブしんりがく、英語: positive psychology)とは個人や社会を繁栄させるような強みや長所を研究する心理学の一分野である。精神疾患を治すことよりも、通常の人生をより充実したものにするための研究がなされている。

 

現代のポジティブ心理学は、1998年にマーティン・セリグマンが、アメリカ心理学会の会長に選ばれた際に、任期中の課題としてポジティブ心理学の創設を選んだことにより、新しい領域として開始した。

 

引用元:wikipedia

 

これまでの心理学はマイナスからゼロに研究がほとんどで、ゼロからイチ。つまり、より幸福になるためにはどうしたらいいのか?の研究は皆無でした。

 

ポジティブ心理学の父と呼ばれるマーティン・セリグマンはそこに目をつけたたというわけですね。まずは、以下マーティン・セリグマンのTEDの動画をご覧ください。

 

 

 

ポジティブ心理学は今の日本に最も必要とされる学問

 

ポジティブ心理学は幸福度の低い日本人が知るべき学問です

 

(引用元:wikipedia

 

マズローの欲求5段階説をご存知でしょうか?人の欲求はD生理欲求→C安全欲求→B社会的欲求→A承認欲求→@自己実現欲求の5段階に進んでいくという理論です。

 

  1. 自己実現欲求
  2. 承認欲求(他己評価)
  3. 社会的欲求(つながり)
  4. 安全欲求(経済的安定)
  5. 生理欲求(食事・睡眠などの生理的活動)

 

つまり、人は生理・安全欲求が満たされても、それに慣れてしまえば幸せを感じなくなるということです。

 

日本人は世界的に見ても安全欲求まで満たしている国ですが、国民の幸福度ランキングは高くありません。理由は、安全欲求でとまっている人が多いからです。

 

貧しい状態がマイナスだとすると、日本国民はマイナスではありません。つまり、日本人は「ゼロ」の人が多いんです。

 

そのため、ゼロからイチを目指すポジティブ心理学の考えこそ、日本人は勉強すべきなのです。ポジティブ心理学のゴールは一時的な幸せではなく持続的な幸福ですからね。

 

 

幸せを構成している要素は「PERMA」

 

ポジティブ心理学は幸福度の低い日本人が知るべき学問です

 

セリグマン博士はよりよい状態のこと、充実していて幸せな状態のことを抽象的な言葉でウェルビーイングという表現を使っています。このウェルビーイングを構成しているのがPERMAです。

 

  • P=ポジティブ感情(Positive Emotion)・・・楽しい、快適、興奮、熱狂、充実感などの感情を抱くこと
  • E=エンゲージメント(Engagement)・・・フロー状態になり没頭すること
  • R=人間関係(Relationship)・・・充実した人間関係
  • M=意味や意義(Meaning and Purpose)・・・自分の仕事・人生に意味や意義を感じること
  • A=達成(Achievement)・・・目標を達成すること

 

これらは、マズローの上位3つの欲求に類似していますよね。

 

  1. 自己実現欲求
  2. 承認欲求(他己評価)
  3. 社会的欲求(つながり)

 

マズローの場合、順を追って進んでいくという説でしたが、セリグマン博士はバランスが重要と説いています。

 

全てのPERMAが重要と言うわけではなく、人によって5つの重要度のバランスが異なるということです。そのため、どのバランスが自分にとってよりウェルビーイングかを見極める必要があります。

 

私であれば、R(人間関係)・M(意味や意義)が最も価値があると考えているので、この2つに比重を置くことでウェルビーイングが達成できそうです。

 

R・Mが充実することでP(ポジティブ感情)・E(エンゲージメント)・A(達成)が得られるといったイメージです。私は、MやAが充実していてもRがゼロなら一切ウェルビーイングを得られません。

 

例えば、EやMは二の次でRが大切と考えているのであれば、何をするかではなく誰といるかで幸福度が変わってくるでしょう。仕事も人間関係を何より重視し、家族との時間を大切にすることがカギになってくるかもしれないですね。

 

そして最終的に、自分にとって最適にPERMAを高めていくことでフローリッシュ(持続的な幸福)に近づけるとセリグマン博士は結論付けています。

 

ただ、ここで理解しておく必要があるのが、PERMAの土台には強み(Strength)があるという点です。

 

なぜなら、自分の強みを理解していなければ、自己肯定感が低くなり、PERMAの力を加速させられないからです。強みと自己肯定感の関係については、詳しくは「【自己肯定感を高める方法】それは、「自分のコアな強み」を見つけることです」の記事をご確認ください。

 

故に、セリグマン博士はVIA強みテストを作ったというわけですね。それぐらい、自分の強みを知ることは大切なんです。自分の強みが発見できる、VIA強み診断テストについてはこちらです。

 

【VIA強みテスト研究所】日本語版VIA-IS診断のやり方をご紹介

 

強みを知っていなければ自分に自信が持てません。つまり、精神的にマイナスな状態です。マイナスの状態からでは何をしても1にはなりません。幸せは掛け算で決まります。だから、強みを知り0の状態に持っていき、自己肯定感を高め土台を築くことが大切となります。

 

 

自分に最適なPERMAの探し方

 

 

自分に最適なPERMAを探す方法としておすすめなのが、上記のハーバード大教授の書籍です。

 

様々なワークがあり、自分が幸福に感じる活動を見つけることができます。個人的に感銘を受けたのが、最適な時間を見つけるということです。

 

つまり、人によっては24時間家族といても幸せに感じないということです。

 

1日何時間、家族と接せるのがいいのか。月にどれぐらい目標達成のための時間を割くのが居心地がいいのか。

 

こういった、自分に最適なPERMAの時間を知ることができるので、興味があれば是非、手にとってみてください。

 

 

チクセントミハイ博士のフロー理論について

 

 

E=エンゲージメント(Engagement)・・・フロー状態になり没頭すること

 

このフロー状態について補足ですが、フロー状態とはポジティブ心理学のチクセントミハイ博士が提唱した理論です。

 

フローとは、スポーツ選手でいうゾーンと同じで、完全に集中した精神状態で周囲の声が耳に入ってこない状態です。

 

このフロー理論が幸福とどう繋がるかについて、詳しくは上記の動画を見てほしいのですが、要はフロー状態になると時間を忘れるぐらい熱中し楽しんでいる状態になるからです。

 

 

まとめ

 

ポジティブ心理学は精神的・経済的にも健康状態にある人が、どうやったら幸せになれるか?を追及する学問です。

 

故に、日本人であれば知っておいて損はない学問です。

 

 

もし、ポジティブ心理学に興味を持ったなら、セリグマン博士の書籍を手に取ってみるのもおすすめですよ。

 

冒頭のTEDだけで十分かもしれないですけどね。

 

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